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光源が発した光が物に反射して目に入ると物が見える
物が見えるのは、太陽や照明などの光源から出た「光」があるから。真っ暗な闇の中は目をつぶっているのと同じで、光がないと物を見ることはできません。物を見るには、光が物に当たって反射した光が私たちの目に入って脳へ伝わり、形や色を感じることができます。
太陽からはいろいろな種類の光の波(ガンマ線・エックス線・紫外線・可視光線・赤外線・マイクロ波・電波など)が放出されていて、地球に降り注いでいます。その中で私たちの目で見える光を「可視光線」と呼んでいます。レントゲン撮影に使われるエックス線、日焼けを起こす紫外線、暖かさを感じる赤外線、電子レンジで食べ物を温めるマイクロ波も私たちの目では見えませんが、光の仲間です。
雨上がりやお天気雨の時などに虹が見えます。虹の7色は、太陽の光が空気中の水滴による反射と屈折で分けられたもので、太陽の光にいろいろな色の光が含まれているのがわかります。
私たちの目には白く見える太陽の光ですが、万有引力を発見したイギリスの物理学者アイザック・ニュートンは、太陽の光をガラスでできた三角柱のプリズムに通すと虹の7色に分かれることを発見しました。太陽の光を小さな穴を作って暗い部屋の中に入れてプリズムに通すと、赤から紫の七色の光の帯に分解されて、まるで虹のように見ることができます。逆にいうと、いろいろな色の光が集まっているから、白い色に見えるのです。
この光の帯は、1668年にアイザック・ニュートンによって発見されスペクトルと名づけられました。
私たちの目には、3色の光=赤(Red)・緑(Green)・青(Blue)を感じるセンサーがあり、この3色の配分で人が感じ取る色のすべてを表現できます。これを光の3原色と言い英語の頭文字を取ってRGBとも呼ばれています。光は混ぜると明るくなり、光の3原色を混ぜると白になります。ちなみに、絵の具など色の3原色は、シアンCyan(青緑)・マゼンタMagenta(赤紫)・イエローYellow(黄)。色は混ざると暗くなり、色の3原色は混ぜると黒になります。
白い光はいろいろな色からできていることや、同じ3原色でも光と色では正反対の結果になるなんて、光ってとても不思議ですね。