> こどもあかり教室 > エジソンと白熱電球
1879年10月21日エジソンが開発した白熱電球を再現したものです。
発明王トーマス・エジソンは、29歳(1876年)の時に、ニュージャージー州メロンパークに研究所を建て、ここでいろいろな大発明(電話器、蓄音機など)をすることになります。その中に、私たちの暮らしに欠かせない照明となった白熱電球がありました。
エジソンは32歳(1879年)の時、木綿糸に煤とタールを塗って炭素化させたフィラメントを使い、約14時間連続して点灯する白熱電球を開発しました。しかし、白熱電球を世の中に売り出すには最低600時間の点灯が必要と考え、世界中から6,000種類の材料を取り寄せて試しました。そしてたまたま研究室にあった扇子の竹材料で作ったフィラメントを使ったところ200時間点灯できました。それで、フィラメントの素材を「竹」に絞り20人の調査員を竹採集のため世界に派遣して、1,200種類の竹で実験しました。
Thomas Alva Edison
トーマス エルバ エジソン
白熱電球を開発したエジソンの功績をマンガやイラストで紹介しています。京都八幡市の石清水八幡宮にあるエジソンの記念碑もご案内。(発行・企画 エジソン彰徳会)
1880年(明治13年)に、エジソンの助手ウィリアム・H・ムーアが来日し、後に初代総理大臣となる伊藤博文と会談した際、現在の京都府八幡市(男山周辺)に良質な竹があることを助言されました。以前から、八幡の真竹は、しっかり引き締まった繊維が評判で工芸品や刀剣の留め具(目釘)に使われていたのです。八幡の真竹を使ったフィラメントの白熱電球は、どの竹よりも長く1,200時間以上点灯しました。これにより、製品化された白熱電球は、世界中に輸出され大ヒットし、新素材のフィラメントが開発されるまで10年以上製作されました。
エジソンは、ろうそくのあかりで過ごしていた暮らしを電気の光で輝かせ、世の中を一変させました。今から約140年前のことです。
1879年 | 木綿糸を炭化させて10月21日、約14時間点灯に成功。 |
1879年 | 扇子の竹材料を使って200時間点灯。 |
1880年 | 京都八幡産の真竹を使って1,200時間以上点灯。 |
1881年 | エジソンが開発した白熱電球が発売される。 |
※ エジソンによる白熱電球の研究は諸説ありますが、小学生向けにわかりやすくまとめています。